『4デイズ』 (原題: Unthinkable)

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ある日、アメリカ政府に一本のビデオテープが送られてくる。そこには主要三都市に核爆弾を仕掛けたという、テロリストからの犯行声明が収録されていた。すぐにテロの首謀者であるイスラム系アメリカ人で、元デルタフォース隊員のスティーブン・アーサー・ヤンガーは身柄を拘束されるが、彼は爆弾を仕掛けた場所を決して吐こうとはしなかった。FBIのテロ対策チームを率いるヘレン・ブロディ捜査官は、すぐにヤンガーの尋問を開始するが、そこへCIAの尋問スペシャリストを名乗るHという謎の男が現れる。Hは恐ろしい拷問も辞さない非人道的なやり方で尋問を開始し、そんな彼にヘレンは強く反発するのだった。そんな中、ついに爆弾による犠牲者が出てしまう。
                                 4デイズ – Wikipedia

トロッコ問題をより大きな規模かつ現実に起こりうる問題に照らして映像化した作品。
元々映画好きで面白いと評価の高い作品は粗方見ているつもりだったが、まだこんな良質な作品が残っているとは思わなかった。

サミュエル・L・ジャクソン演じる「H」こそ正に必要悪。彼自身も自覚しており、決して異常な性格ゆえに拷問を行っているわけではない。
私個人の意見は、明らかに「H肯定派」である。
世に出す作品である以上、基本的なスタンスは「否定派」にせざるを得なかったのだろう。

爆弾による犠牲者が出てからラストまでの約20分、Hの拷問は更に過激さを増していくのだが、周囲の「否定派」によるHへの人格攻撃、H自身の苦悩・葛藤が表現されていた。
しかし、私にはもどかしく感じてならなかった。
Hへの人格攻撃はあってもいいと思うが、Hが揺らいでは駄目だろう、と。
あとHが弱音を吐くシーンも必要ではない。
ラスト20分の拷問シーン、道徳的に悪いことは承知だが、トロッコ問題という前提の上ではあれでも甘い。

ストーリーは予想通りというか、できればあってほしくなかったというシーンを最後にエンドロールに移る。

サミュエル・L・ジャクソンはもちろん、テロリスト役のマイケル・シーンという人の演技も良かった。
見事ブロディを手玉に乗せ、爆弾による犠牲者を出した後、ブロディに悪態をつくシーンが特に良かった。

従姉妹の旦那さんが作曲家をやっていて、ゲームやドラマなんかに曲を提供している。
去年久しぶりに会ったとき、20センチュリーフォックス(日本支部?)主催の若手映像作家を育てるというコンテストの応募作品のBGMをその旦那さんが担当したとかで、若手映像作家さんが作った20分程度のショートストーリーを見させてもらった。
はっきり言って日本の役者は演技が下手すぎる。綺麗な自分を見せたいだけなんじゃないの?と感じる。
口角泡を飛ばし叫ぶシーンでは文字通りツバを飛ばさないと伝わらないし、泣くシーンではヨダレ+鼻水で顔中ベタベタになるくらいしないと。そんなことすると綺麗な自分じゃなくなるから出来ないのかね?
ストーリーも恋愛ものばかりでつまらない。無駄な「間」とやらを金科玉条のごとく多用し、綺麗な自分を披露したいだけのごとく大人しい演技ばかり。
『4デイズ』を日本の役者で撮ったらどうなるんだろう。いくら脚本が素晴らしくても役者が駄目だと駄作になるのが目に見える。

いつの間にか邦画批判になってたけど、『4デイズ』は間違いなくトップ10には入る映画だといえる。
面白かった。

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『4デイズ』 (原題: Unthinkable)」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 全テレビドラマやめるべき…デーブ氏が提言「下手な役者多すぎ」「芸能プロの意向優先」 | Ralph 124C41+

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